Hackney's Wicked!
必ずしもこちらの音楽シーンのことだけではありませんので、あしからず。
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9/28(wed)BROADCAST@KOKO

最近ずっとバタバタしてて放置してました。今後もうすこしいろいろとロンドン音楽事情などを書いていこうと思います。ということで、久々にライヴ・レビューなど。

broadcast

この日はwarpきってのオサレ・ポップ・バンドBROADCASTを観に行った。20時にKOKOへ到着。あいにくの雨だったけど満員御礼。2003年に発売したシングル"PENDULUM"以来待ちに待った念願の初ライヴ。前座バンドが2つあったようで、着いた時は丁度最初のバンドが終わった後だった。次は名前忘れちゃったけど3ピースのバンド。メロウでアコースティックなところがどことなくLOWを彷彿とさせた。
この日のKOKOはやたら厳しくて3F以上は立入禁止、2Fもマネージャーの意向で最初両サイドは閉め出されそうになったがワタシの隣にいた女の子がセキュリティーと戦って結局場所を勝ち取り、彼女が気を使ってくれてワタシも運良くいいポジションで観る事が出来た。しかしこちらの女の子は強い…。
21時過ぎにBROADCASTが遂に登場。PENDULUMからスタート。新作"Tender Buttons"と前作"HAHA SOUND"中心。しかし、上のフロアから見渡すといろんな人達がいて面白い。意外な事に8割以上が男性。中央で超オサレな仲の良いGayカップルがとってもスゥイートな雰囲気でライヴを楽しんでいるのを見たりして…一人で行ったワタシはふつーにいいなーっなんて思ってしまった。(苦笑) Vo.のトリシュタンは意外と小柄でグラマラス、かわいい衣装姿に萌えるオタク青年なんかもいて熱烈ラブコールを叫んでいる(…ちょっと気持ち判る)。ドラムはバカウマ、キーボードの人もなかなかの美形だったり音もビニュアルもバランスがよろしい。
アンコールで出てきたトリシュちゃんをバースデーソングで迎えるオーディエンス、それに合わせて即興で伴奏する気のいいメンバー。最後に2曲やって終了。VJも素晴らしく、ライヴもとってもスウィートで言う事なし。ココロはとてもあったかくて十二分に満喫。
ここしばらくクラブ・イベントばかりだったがこのようなライヴにももっと行くようにしよう。

musical baton

周りで盛り上がっているようですが、私にも回って来ました。これ、どうも海外のblogから始まったみたいですね。元々mixiから回って来たのですが、こちらのblogではunreleasedは外してちょっとだけ変えてます。

■Total volume of music files on my computer  (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)

14GB
iPodに移しているものも入れればもっとあるかな。Macがちゃんと動くようにこれでも一応制限してます。

■Song playing right now (今聞いている曲)

kate



The Man With the Child in His Eyes/Kate Bush
穏やかで美しい曲。やはり女性ボーカルっていいですね。

■The last CD I bought (最後に買ったCD)

fountains



Fountains Of Wayne"WELCOME INTERSTATE MANAGERS"
ここしばらく全く買ってない。これは随分前に何枚か買ったうちの一枚。今更ですが。でも前のアルバムの方が断然好き。ちなみにこのアルバムをリリースした時に来日してJ-waveでゲスト・ライヴに遭遇したけど、出番待ちの間もはじっこでずーっとギター弾いて歌ってた。私も仕事忘れてつい聴き入ってしまった。

■Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me  (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)
思い入れがある曲はそれこそ邦楽洋楽ジャンル問わず沢山あるけど、iTunesに入っているお気に入りリストで回数が多いものの中から適当に5曲。

Storm/Godspeed You Black Emperor
この曲が入っているアルバムは4年程前にアメリカを旅した時に何枚か持参したうちの一枚。Greyhound busという長距離バスでの移動中に聴いていたので今でも聴いていると当時の車窓からの風景が蘇り、どんどん引き込まれて世界が広がる。美しいだけではなくてすごい威力。また是非liveで聴きたい。

Lord of the Dance/Chris Clark
これもよーく聴いている。2001年に発売された1st Album"clarence Park"から。Chris Clarkというとカチャカチャぎゅいんぎゅいんと割とハードなエレクトロニカが多いけど、こーゆーキャッチーで聴きやすい曲もちゃんとあって多分エレクトロニカが苦手な人もいけるのでは?この曲はとにかくメロディーが美しいくて繊細。この手の音楽作る人は皆20歳位でデヴューしているしとにかく早熟だな。

Teardrop/Massive Attack
彼等のアルバムの中でも"Mezzanine"は一番好き。元気ない時に聴くとすーっと楽になる処方薬のような曲。HORACE ANDYは勿論好きだけどmassiveの曲は女性ヴォーカルの方が好きな曲多いかな。2年前のNKホールよかったなー。大変だったけど。やぱりこれもお仕事と多少からんだ思い出。

メトロポリタン美術館/大貫妙子
ある意味ルーツ。12歳の時みんなのうたで見たのがきっかけ。いまだによく聴く。ポコポコピコピコ鳴っている辺りが気持ちテクノ。実はこれがきっかけでYMOやら矢野顕子辺りも聴くようになった。しかし、NHK侮れない、今だに流れているらしい。映像もかわいい。大貫さんはいつまでも素敵で歳取らないですな。

ハナミズキ/一青 窈
彼女の曲の中では一番好きな曲。デヴューする約1年位前に今までレコーディングした曲を全部まとめたMDを受け取ったがその中に入ってた。一回聴いただけで鮮烈に印象に残る程、際立って良かった曲だった。雨の中での池上本門寺でのライヴ(DVDで発売されている)で初めてこの曲をお披露目した時は予期しなかっただけに、作曲したマシコタツロウ君は6畳一間のボロアパートで作ったものがこんな舞台で…という男泣き、私達周りの友達全員「遂にココまで来たかー」と感慨深くてうれし泣き。
本人もずっと大事に暖めてた曲だけに発売された時も非常に嬉しかった。という訳で完全に個人的な思い出とリンクしている曲。

■Five people to whom I'm passing the baton  (バトンを渡す5名)
既に渡し済み。
知らない曲ばかり選びそうな人、日記書いていないから止まっちゃってもいいから書かせたい人、個人的に何選ぶか興味がある人、多分選ぶ曲これだろうなって判っちゃう人という適当な基準でまだ回って来てなさそうな人にmixi内で回した。

たまにはこういうことを改めて書き出してみるのも楽しい。

5/5(thu) THE UNMISSABLE@Electrowerks

5/5



イベントは21:00からだったが、ちょっと遅れて22:30に到着。この日は選挙の投票日。
5th May(5/5)5ACTS/5HOURS/5VOTES'5'と投票日に引っ掛けたコンセプトのイベント。投票すれば£8、していなければ£10。ここでは外国人の私達は選挙権がないので全く関係ない。連れの友人が「私達日本人だし投票できない~、人種差別だわ~っ」と、エントランスのおねーちゃんにごねたら笑って£1負けてくれて£9。入るときに投票紙を貰い、5つの設問に投票してからフロアへ。バー・スペースではTV2台で開票中継、ステージ側は選挙と関連したビジュアルも。しかし、ビジュアルの力の入れようったら。ステージ前に4台+2台、壁も巨大スクリーン、後方に2台。いい感じ。 あと、音もいつものElectrowerksよりも良かった。

この日はMIRA CALIX/GLOBAL GOON/SOLAR X/RICHARD DIVINE/VENTIAN SNARESという出演順序。まさかMIRA CALIXが一番最初にプレイするなんて思ってもいなかったので、思いっきり間に合わず聴けなかったので残念だったとはいえ、他もいいアーティストばかりだった。GLOBAL GOONSOLAR Xもよかったけど、この日のベスト・アクトはRICHARD DIVINE!!!すごい!やばい!!最高!!!Ceephax以来の衝撃。こちらでオーガナイズがちゃんとされていると思えたのはLostBang Face、そしてこのパーティーのオーガナイザーが印象に残っている。一番最後のVENTIAN SNARESもよかったけどRICHARD DIVINEの後だったからちょっと印象が薄かったのかもしれない。 ただ、この2アーティストの流れは最高だった。

2時にイベント終了。こちらでは平日は2時にはイベントが終わる。勿論、平日でも深夜バスも出ているし、クラブの外にはキャブも沢山待っていて便利。

そういえば、この日はBjorkMark Bellなども来ていて彼等も気軽に遊びに来ていて楽しんだようだった。

4/24 All Tomorrow's Parties UK

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3日目。
外ではバーベキューをするグループ、カモメにえさをあげる人、芝生でサッカーをする人達。小さなレーベルがレコードを売っていたりと、本当にアットホームで緩い。

THE TINTS。3ピースのガールズ'ポップ・ロック'バンドといったところか。初々しく、しかも皆かわいくて観客(特に男性)もつい笑顔がこぼれている。ステージ前のプレス・スペースには珍しいことにビンセントとショーンの姿も。まだ17歳とのことだがこれから結構期待できそう。
ビンセントは新人選びに関してはかなりいい趣味していると思う。

この日のサブ・ステージのトリはPREFUSE73
今回はメンバーがスコット・ヘレンを入れて5人。前にFUJI ROCK FESTIVAL 03で一緒に来日した友達と、昨年のsonar 04で一緒にプレイしてたという友達も参加していた。
ドラムをプレイしたかと思えば機材をいじったりと、一人ステージをせわしなく移動するスコット・ヘレン。ライブ中も終始回りのメンバーを気にしていて、アイコンタクトをとったり、笑顔を返していたりした姿を観て、彼も成長しているんだと、ちょっと安心した。前はもっと神経質だったように思える。ニュー・アルバムをリリース後のツアーで場数をこなしたからか、友達と一緒にバンドを組んでツアー回ったからか、とても楽しんでいるように見えた。 ライブもかなり気合いも入っていたし、とてもいい感じ。この日初めて彼のガッツ・ポーズしている姿を見たかもしれない。
ライブ後に偶然再会し少しだけ話しをしたが、今日のライブの出来はとても満足した様子で終始笑顔だった。sonarの時も感じたけど、おそらくこれが普段の彼の姿なんだろう。

メインステージのヘッドライナーはYOKO ONO
バンドメンバーはショーン・レノン/ギター、ビンセント・ギャロ/ベース、ホンダ・ユカ/キーボード
最初破れたスクリーンからメンバーが手やら足やら出してそこからオノ・ヨーコが登場。最初のパフォーマンスまではまだよかった。しかし…。あの声は正直かなりキツかった。奇声か叫び声にしか聞こえない…'前衛的'といえばそうかもしれない。しかし、彼女がクリエイティヴだったのは既に過去の事のように思えた。
数年前に横浜でやっていたビエンナーレで出品されてたインスタレーションの作品はとてもよかったのに。音楽やらない方がいいのではないだろうか。しかし、10枚もアルバム出していたなんてここに来ている人で一体どのくらいの人達が知っていたのだろうか。
このパーティーのヘッドライナーとしては明らかに力量不足。正直知名度だけのように思えた。

4/23 All Tomorrow's Parties UK

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昼過ぎに歩いてすぐの海辺に行く。遠浅の砂浜でかなりの広い砂浜が延々と続いている。日本にはこれほど広い海辺はないそうだ。これなら野外でのパーティーも気軽に出来るだろう。こうやって会場からちょっと歩けば海に来れるという環境もいい。

AUTOLUXからスタート。ギター、ベース、ドラムの3ピースバンド。ヴォーカルはギターを弾いている男の子だったけど、ドラムの女の子が歌歌ったりもしていた。オルタナティヴなグルーブが個人的にはハマった。

MONEY MAEK+KID KOALAこの組み合わせは初めて見たけど、実は98年から一緒にやっているそうだ。Many Markのサポートと言われても否めなかったが、2人の息もぴったり、なごやかで雰囲気もとてもあたたかくいいステージだった。Many Markはマイクを古いラジオだのスピーカーだのにマイク近づけてノイズな音ぶいぶい言わせたりと相変わらずのパフォーマンス。そしてKID KOALAの擦りっぷりは素晴らしかった。うまいスクラッチって間近で観るとホントあがります。

VINCENT GALLO+SEAN LENNONは予想通りセッティングに1時間ちょっとかかり押しまくり。会場はびっしり人が入っている。前の方には女性客が多く押し寄せていた。当然待たされた観客からの煽りを受ける。VINCENTは平然とゆったりセッティング。SEANが気を利かせて1曲ソロでギターを弾きながら歌い、その間、VINCENTがセッティングを終了してようやくライブが始まった。他のメンバーは元CIBO MATTOのYUKA HONDA。VINCENTのバンドメンバーって歌、ドラム、ギター、ベース、キーボードと殆どやれる人なんだけど、YUKAさんは元々キーボードだし、ドラムいまいち。あとSEANの声って初めて聴いたけどなんか変わった声。しゃべっているより、歌っている方がいい。女性率が高いとはいえ、ぎゅうぎゅう詰めの汗だくの環境にぐったりし、あえなく途中退場。音は嫌いではないんだけど、むしろ好きな方なんだけど…正直、知名度はなくても前メンバーのJOSH(BECKのツアーにも参加していた)達の方がよかったように思えるのだが。まあ、知名度はあまりないけど、腕はよいし若いし顔いいしと、いかにもVINCENTのタイプで彼とうまくやっていたように見えたけど。

PJ HEAVEY。1人でやるのは約12年振りだとか。小柄でかわいらしい姿とは対照的に力強い声。凄い人人人で観えなかったけど、ライブは声だけ聴ければいいやと思えるほどの素晴らしさ。
最後に「久々に一人でのステージは怖かったけど、暖かく迎えてくれてありがとう。」というようなことを言ってた。ますますファンになってしまった。

SUSIDEは、え?こんなんだったのって思う程のベタさ加減。それはそれでいいんだけど。 …ちょっと濃かった。

あと、「BROWN BUNNY」が上映されていたけど、満員で入れず。初めての入場制限が映画だったとは…。

DJ ELLEN ALLEN彼女はいつみてもおしゃれ。スカートがとてもかわいかった。 音はだんだんと低いところから徐々にあがっていく感じがよかった。今回のATPで唯一踊れるDJ。私は詳しくは判らないが、セッティングも明らかにDJ向きではなかったし、モニターが下にあったようでちょっとプレイしにくそうだった。

しかし。今回のATPは女性アーティストが目立つように思えるのは気のせいだろうか。今までとは明らかに違うのは明白だが、これがこのイベント独特のアーティストがキュレーターを務める故の面白さかも知れない。

4/22 All Tomorrow's Parties UK

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電車に見事に乗り間違えて、2時間半で着くところを約4時間かけて行く。
車窓からはウサギ、キツネ、鳥、羊、牛、ヤギ等々のんびり昼寝したり、放牧されている姿が。途中の海も久々にみたのでちょっとういれしくなった。
場所はRye駅からタクシーで10分程。駅前でタクシーをシェアしてあっさり到着。PRESSとは名ばかりで、チケット代も同じ金額、泊まる場所も入口には近いが、会場からは一番遠いエリア。インターネットも使える場所は皆無。これにはかなり困った。ただ、PRESS PASSはもらえる。これは一応写真撮影可のエリアで使用可能。
しっかし緩い。会場もスタッフもタイムテーブルも緩い。 これもいい感じ。

今回のキュレーターはVINCENT GALLO。彼らしく今回は全体を通してオルタナティヴ・ロック色が強いセレクトだった。泊まったシャレーのTVが壊れてて、ATP TVはいくら探してもチャンネルが見つからなかったが、VG TVチャンネルはキューブリック特集かといった内容。

YUKA HONDAは丁度ついた時間で会場に観に行ったけどもう終わってた。CIBO MATTOは好きだったのでちょっと残念。
この日一発目は I AM KLOOT。ビンセントが好きそうな音の3ピースのバンド。結構良かった。
JON SPENCER BLUES EXPLOSIONは思いの外早い時間帯。この時期、夕方19時過ぎだとこちらはまだ外は明るい。しかし、彼らのライティングは真っ赤!JON SPENCERは相変わらず伊達男っぷりを発揮。さすがライブ慣れしているだけあって、でエキサイティングしながらも1時間ちょっとという時間でうまくまとまっててよかった。
MERZBOWはまさにこの世のモノとは思えない。地獄の門でも開けるとあんな音でもするのかって言うようなすっごい音鳴らしている。唯一無比の世界観は素晴らしい。ずっと聞いているとぐーっと引き込まれる。皆引き込まれているんだけど、最前列にすっごい早さでガンガン踊る青年には目を奪われた。いやー、すごいよ君。
AFRIRAMPOは日本人の2人組ガールズバンド。担当のIさんにも木曜日に会って、ここでも再会。実はかなり期待していたが…やりたいことに技術が追いついていない感じ。あと、いかにも大阪って感じのベタさが思いの外キツかった。キーンキンとマイクがしょちゅう鳴る度に凹み、叫び声で引き、残念ながら楽しめず。ドンドン、ピカなんてフレーズでドリフの雷様コントを思い出す。
今の私にはちょっと理解できないので数年後にもう一度聴いてみようと思う。しかし、開催期間中、何度メンバーと間違われた事か…。
この日のヘッドライナーはPEACHES。liveを観るのは初めてだったけど、いやはや、すごかった。「おなか空いた!なにか食べ物ちょうだい!」とMCすればステージにスナックやらキャンディーなど食べ物が投げ入れられ、裏からは用意されてたマスカットの房が運ばれてくる。それらをむしゃぶりつくように食べ、残りを観客に投げつける。 気づいたら衣装を脱ぎだし、ステージ上で衣装換え。スクリーンが出て来たかと思えば上半身裸のマッチョな男性(誰だったんだろ)の映像。交互に罵声を浴びせるようなリリックの掛け合いが面白かった。
オーディエンスもがんがんノってて最高潮。なにしろモッシュがすごい!最前列の女の子何人かはステージに引っ張られ彼女と一緒に踊ったり歌ったり叫んだり。勿論、'Fuck The Pain Away'もやった。凄かった!まさにビッチ!やりたい放題!かっこいい!!!ライブはエンターテインメントだなと、しみじみ思った。
ちょっと休んでベルセバのDJを観に行こうと思っていたが、結局力尽きて2:30に就寝。3日目もあるようだし、ま、いっか。 既にここのペースになじんで緩くなっている自分。

そういえば、今までATPにこんなにも日本人アーティストが出演したことってないのではないだろうか?

The Aphex Twin -"CLASSICS"

1. Digeridoo
2. Flaphead
3. Phloam
4. Isopropanol
5. Polynomial-C
6. Tamphex (Hedqhuq Mix)
7. Phlange Phace
8. Dodeccaheedron
9. Analogue Bubblebath I
10. Metapharstic
11. We have arrived (QQT Mix)
12. We have arrived (TTQ Mix)
13. Digeridoo (Live in Cornwall, 1990)
アーティスト: Aphex Twin
タイトル: Classics
ベルギーのレーベル、R&S Records(現在ほぼ活動停止状態?)からリリースした初期のアナログ・シングル集。
90年代初期のテクノ全盛期いい時代を思い出させる名曲の数々。今聴いても少しも色褪せていないどころか、逆に新鮮にすら感じられる。これ、ホントに10年以上前だっけ?
'Digeridoo'のような、民族楽器+電子音の融合って大好き。アボリジニー達だってコレ聴いたら、きっと踊ってしまうことでしょう。このアルバムは特に野外レイヴのような環境で聴きたい。
こうやって通して聴くと、全て音のみで世界を破壊できるかのような威力。恐ろしくも美しすぎる旋律。
そういえば、R&Sの名義はThe Aphex Twinなんだよね。'We have arrived'Mescalinum Unitedという名義だけど。
今はAphex Twin名義はWARPからのみのリリース。ただ、今後この名義での新作は出るのかは疑問。最近ではAFX名義でRephexから現在Analordシリースが発売されている。
私はDJもしないし、プレイヤーもないのでレコードは殆ど持っていないけど、欲しい新作はアナログのみが多かったりする…。買い出したらキリがないし、深みにはまりそうでコワくてあえて避けてきたけど、いい加減諦めてレコードも集めようかな。やっぱりAnalord欲しい。
*Richardさん、友達のgigにはよく遊びに来ているようで、時々見かけます。こちらのお客さんってアーティストがいても放っておくのが上手。たとえ声をかけても自然であっさりしたもの。だから本人もあまり気にしてないみたいですね。

BANG FACE

BANGFACE


毎月第1金曜日はBANG FACE。Shoreditchイチ楽しくて、最強のイベント(と、少なくても私は思っている)。チケットも£5ととても良心的。
ここのハコは非常に狭い。しかも、このイベントはかなりの人気。2月はCeephax Acid Crewがゲストで22時に行ってたのにも関わらず、見事にFullで入れなかった。前回もアクシデントがあって23時に到着してエントランスは入れたが、そこからが大変。中で更に列に並ぶこと1時間弱。お目当てのCylobが終わった頃にようやく入場出来たという始末。イベントも2時までと早く終わることもあり、来る人達はよーく判っているので、大抵22時までには入場している。ちなみに、ここにはキリンビールの生ビール(1パイント£2.95)がある。
このパーティーのオーガナイザーは女性。彼女は全部で3つ仕切っているそう。スタッフもよく動く。こちらは女性オーガナイザーが多く、彼女等のイベントはきちんとオーガナイズされていて好印象。
お客さんの盛り上がりは、知っている限りでもロンドンイチのノリの良さ。中は蒸し暑い。ロッカーなどは勿論ナシ。皆、荷物は最低限、上着は腰に巻いたりしている。オーディエンスの楽しみ方が尋常ではないノリ。オーガナイザー側もいろいろと小道具を用意していて、盛り上げ上手でフレンドリー。前の方はすごい蒸気で酸素も薄くて、クーラーも殆ど効いていない状態。将棋倒しやモッシュが当たり前のようにあったりと、まるでヘビーロックかハードコアか…でも前は楽しいです。オーディエンスは皆タフ!
毎回DJやライブはメイン、サブのゲストとレギュラーDJのBANG FACE HARD CREW。彼等がレゲエからロック、ポップミュージックまで力技でミクスチャーし、全てACIDテイストのダンス・ミュージックにしてしまうという面白さ。
この日は人の入りが遅かったとはいえ、22時過ぎにはほぼ満員。
いつもいろんな写真やコピーを壁にぺたぺた貼っているが、この日は仏像やチベットの写真とかが多い。この日はBuddha's Birthday。フライヤーも仏陀の顔。
本日のメイン・ゲストはDMX Krew。22:30からが大幅に押して23時からスタート。
彼のDJは作品と共通して言える事だけど、まさに彼の性格を表しているかのように繊細。それまでの荒削りで勢いのあるDJからガラリと音が変わったのですぐ判った。本人のテンションは周囲の雰囲気とは明らかに温度差がありすぎ、しかし、プレイしている姿は楽しそう。緩く踊っている姿も微笑ましい。彼は本当に音楽を愛しているんだなってひしひしと伝わってくる。子供がおもちゃで遊んでいるような、楽しいビート炸裂。言うまでもなく、オーディエンスもこの時が最高潮に盛り上がっていた。
この日は待ち合わせしてた友達や偶然遭遇した友達と声が枯れるまでしゃべり、爆音にまみれてガンガン踊って、顔が痛く成る程笑い、浴びる程のビールを飲み倒した。最高!会った友達全員に感謝。

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人生に必要な知恵は、すべて幼稚園の砂場でまなんだ

MASSIVE ATTACK'Teardrop'を聴きながら。
sunaba

著者: ロバート フルガム, 池 央耿
タイトル: 人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ
ロバート・フルガムの処女作。この人、カウボーイ牧師心理学者作家だが、肩書きは何て言ったらよいのかは判らない。
この本と出会ったのは高校生の時、神保町の某書店でアルバイトをしている時だった。まだハードカバーだった頃。初めてそこで貰ったバイト料で買った時の一冊で、社員の人に「高校生なのに随分と渋い本を選ぶね」と言われた。ただタイトルに惹かれてただけだったけど、当時この本は大ベストセラーだったと後で知った。そういえば、平積みしてたな。

何でもみんなで分け合うこと。
ずるをしないこと。
人をぶたないこと。
使ったものはかならずもとのところに戻すこと。
ちらかしたら自分で後片付けをすること。
人のものに手を出さないこと。
誰かを傷つけたら、ごめんなさい、と言うこと。
食事の前には手を洗うこと。
トイレに行ったらちゃんと水を流すこと。
焼きたてのクッキーと冷たいミルクは体にいい。
釣り合いの取れた生活をすること---毎日、少し勉強し、少し考え、少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして、少し働くこと。
毎日かならず昼寝をすること。
おもてに出るときは車に気をつけ、手をつないで、はなればなれにならないようにすること。
不思議だな、と思う気持ちを大切にすること。発泡スチロールのカップにまいた小さな種のことを忘れないように。種から芽が出て、根が伸びて、草花が育つ。どうしてそんなことが起きるのか、本当のところは誰も知らない。でも、人間だっておんなじだ。
金魚も、ハムスターも、二十日鼠も、発泡スチロールのカップにまいた小さな種さえも、いつかは死ぬ。人間も死から逃れることはできない。
 ディックとジェーンを主人公にした子供の本で最初に覚えた言葉を思い出そう。何よりも大切な意味を持つ言葉。「見てごらん」


子供の頃砂場が大好きだった。一桁の歳の頃が一番引っ越しが多かった。友達がいなくても、行く街にはどこにでも公園はあって、砂場は必ずあった。穴を掘り、山を作ってトンネルを掘り、水を張って空想の基地に住む自分を想像するのが好きだった。
内弁慶な年子の妹とは違って、いつもひとりで外に出て、知らない子と遊んでいたそうだ。人見知りしないのは気質もあるけど、置かれた環境が大きかったと思う。
小学校の同級生のお母さんが、ある街で一時私の保母さんだったこともあり、偶然数年振りに再会した時も「よく砂場で遊んでたね。」と言われた。 その先生が言っていたが、砂場で遊ぶ子供は創造力を育てるのにいいそうだ。
この本を読む前も読んだ後も何も変わらないけど、自分のことを思い返してみても確かにあそこで学んだ事は多かったし、多少違えども根本的な考えはずっと変わっていない。
今回、この根っこの部分の考え方が違っていたことで、ちょっとした行き違いがあった。ただ、考え方と生き方が違っただけ。
楽しい事は好きだが、快楽主義ではないので楽しければいいとだけは思わない。頭が固いのかも知れないが。人それぞれだし、それはそれでいい。
皆、己の法則やちいさな法律を持っていて、その中で生きているのではないだろうか。
少なくても"私"は志向、趣向も含めて、その共通項が多い人を"友達"と呼んでいる。
アーティスト: マッシヴ・アタック, ネイル・デイビッジ
タイトル: メザニーン

3/27(sun) Lost@London Bridge

この日のLostはRichie HawtinPlaidにレジデントのSteve。£16といつもよりお値段も高い。通常£15。club London Bridgeのレイアウトは12月と全く一緒。チケットはメールでリザーブして行ったのですんなり入れた。やはり今回もクロークが混んでいて長い列。帰りも混む事は判っているので預けるのは止めた。
音は一昨日のイベントと比較にならない程良い。ブースのレイアウトも一段高く変えてあった。ただ、そのお陰で誰がプレイしているかよく見えない。
メイン・フロアに入った辺りで友達に会う。初めてここに来た子も何人かいて皆楽しんでいる様子。
Lostはタイムテーブルを張り出さない。だからいつ誰がプレイするかは判らない。Steveが最初やってたと思うけど、途中、音が昔のRichieを彷彿とさせた。毎回一緒にやるDJで雰囲気が違って聴こえる。Richieが丁度目の前を通ったので時間を聞くと3時からということ。
Plaidが始まった。音ががらりと変わったのですぐ気付いた。2人揃ってのプレイは久々。この日はテクノを意識した普段とは全く違うLost仕様のDJだった。ベースはBPM早めのテクノでも、上に滑る音はいかにもPlaid、美しくて気持ちいい。鋭利な音で空間を切り裂くようなテクノ。しかし、7月のLostでのPlaidは、ステージも別でもっと彼等らしいプレイだったので、やはり前後のDJに合わせて変えていたのだろう。そういえば、この時初めて会った人を思い出した。その時は知り合ってなかったけど、12月は一緒に来た。今日はここにはいなかったんだっけ。Plaidの音はテクノにしてはちょっと旋律が美しすぎて、いろいろと思い出してしまうことが多い。それをかき消すように踊っていた。
Plaidが終わっていつの間にかRichieに変わっていた。あれ、時計は3時前なのに何でもう始まっているんだろ?本日から時間がサマータイムに変わっていたことをこの時点で気付く。1時間早くなるのだ。
前半はいい流れでハードテクノ、後半はクリック全開。スモークが凄い勢いで炊かれ、真っ白になる度に頭の中も真っ白。無心にひたすらガンガン踊ってた。Big Waveが押し寄せる。やっぱりリッチーってば凄い。天才。
最後の方で、友人のあまりの無神経さが気に障って一気に気分が下がるが、それをもねじ伏すかのような圧倒的な音。また無心に戻れた。Richie Hawtinの風貌はいかにも'王子様'だけど、音は絶対的な'皇帝'といったところか。
何度かアンコールに応えて6時半過ぎに終了。ここまでがっつり最初から最後まで思う存分踊ったのは久しぶり。
ひとりで帰りたい気分だったので、何人か挨拶して一足お先に帰る。
帰り際のクロークの列は凄まじく混んでいた。
もう夜は明けていて、空気もひんやりしてて心地よい。バスに乗ったらどっと疲れがきた。
車窓から観えるLondon Bridgeが、うっすらとブルーがかっていてとてもキレイだった。